夏から、銀座5丁目のSake shop 福光屋でアルバイトしていたのですが、11月いっぱいでコンスタントに勤めるのを辞めることにしました。今後はスポットで入るかも知れませんが、まあ店員としての私を見るのはかなりレアだと思います。あ、12月はちょっと手伝いますけれども。
一番大きな理由は、やっぱり本業(翻訳など)と両立するには、週に何日も長時間拘束される店舗アルバイトは難しかったことです。店に出ている間は、新しい仕事の電話が来ても出られないし。仕事自体はなかなか楽しかったので残念ですが、やっぱり本業大事にしないとね。というわけで、そちらの方をがんばってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。どんなお仕事でも誠心誠意つとめさせていただきまーす!
それにしても、日本酒のお店に勤めることができて、短かったけれど、とても勉強になりました。売る側に立ってみることで、自分のお酒に対する気持ちや考え方がかなり整理された気がします。福光屋は、ショップだけでなくバーも併設しているので、商品を売ることと、お酒をその場で提供することの2種類を体験できて、とてもよかったです。あと、中堅やや大手の酒造会社の規模をなんとなく実感できたことも。あちこちの蔵で、「xx石作ってます」って聞いても、算数の苦手な私は、それだけのお酒を造り、売る、ということがどういうことなのか、よくわかっていなかったのでした。今は、なんとなく、だけど、わかるような気がします。
福光屋のお酒もいろいろ味わえて、すごくよかったです。自分では選ばないお酒も飲んだし、選「べ」ないお酒も飲めたし。すっごく見聞が広がりました。お店の友達ができたのもよかったし。まだ金沢の蔵を「ちら」とも見たことがないのだけが残念。うーん、気づかずに通っていた可能性はないこともないんだけれど。うーん。
福光屋さんありがとうー。年越しは福光屋三昧でいくよー。今後ともよろしくお願いいたしますー。
さて、新兵器、酒燗器でつけます。これ便利ですねー。教えてくださったcafebabeさん、本当にありがとうございました_o_ ひとりでちょっとだけ飲むときはめんどうなので鍋でお湯沸かしてしまいますが、ゆっくりのんびり飲むときは本当に便利。特にぬる燗や上燗のときは。煮酒系は燗冷ましがまたいいので、それは鍋でつけます。ちなみに、うちではこの機械で使っている容器は今のところ1合錫ちろりしかありません。唯一のとっくりは太すぎてつからなかった(笑) 横に入っているのはスペーサーで、お湯が入っているだけなのです。
神保町のBar Polka Dots & Moonbeamsにて、M's Barこと吉村さん主催のLagaulinテイスティング会がありました。こういう、小さなテイスティング会って、実はDeuce以外は初参加です。ちょっとどきどきします。でも、今回は高校の後輩のまこちゃんが一緒だったので、ちょっと心強い。というか、結果的に、だいぶふたりで楽しんでしまいました。うまい酒に楽しい話。うーん、いい時間だった。
さて、お酒の方は、 注: ()内は吉村さんの解説です。
1. Vintage Islay Malt 5years 58.4% Signatory
一般的なラガヴーリンっぽさのあまりない、きついスモーキーさでお出汁のきいてない感じ。
2. Vanilla-Peat 1994-2007 56.8% Taste Still (ベルギーではかなり有名なボトラー)
さわやかな柑橘系と野の花っぽさ。スモーキーでピーティーで酸味もある。うーん、変わってる。
3. "As We Get It" 8years 57% Ian Macleod (AWGIは以前はマッカランのイメージだったが、IM社になってから
ラガヴーリンやタリスカーを出すようになった)
花の香りがエレガント。それに対して、味はお出汁がきいてる。後味はチャーした木。香りが印象的な分、
不思議な感じ。
4. Double Matured 1989-2005 43% Diageo (ペドロ・ヒメネスの樽で、16yearsのよい部分が出ている)
キャラメルの香り。ファーストインプレッションはスモーキーで、後からほんのり甘い。うまーい。
5. Horae Solaris 1988-1998 50% Moon Import (イタリアのボトラー。「ホーリー・ソラリス」は季節を司る女神)
こけっぽい大人の香り。ドライハーブ。舌先で甘みを感じ、その後ソルトナッツ。うまああい。これ好み。
6. Laggan Mill 1993-2003 57.5% The Coopers Choice (創業者がボウモアで20年勤めた。比較的新しいボトラーの、
Vintage Malt Whisky社のシリーズ。コンセプトはいまいちはっきりせず。後半5年がシェリー樽のボトル)
のし梅の香り。けっこう基本のアイラモルト。スモーキー。ただ、後味が苦い。
というわけで、
同じラガヴーリンでもここまで違う!ということや、自分の好みを再確認できたことがよかったです。
今までArdbegとPort Ellenばっかりきき酒してるからねー。
今後、勉強も兼ねて、あちこちの地方のモルトを色々飲んでいきたいと思います。
せっかくウィスキー・エキスパートとれたしね!
# とは言え、結局好きな物に偏るのは目に見えてるけどねー。
というわけで、今日は3本入手した中から、まずBeujolais Villages nouveau。作り手は、Jean-Marc Laforestです。この人のボジョレー・ヌーボーは、毎年、一番おいしいと感じます。うちのボジョレー購入時の合い言葉は「ラフォレさんとパカレさん」です。パカレさんのもおいしいんだよ。でも、一度に2本はもったいないので、また今度。今日はさすがにワインのために料理を用意しました。チキンソテーに、パプリカとトマトの煮物など。南仏な気分でいただきまーす。……おまけに、飲んでないのに酔っぱらったみたいな猫。
そんなわけで、とある日のメインは、なんとなくチゲ風だったので、やっぱりビール。最近数多い、無ろ過の酵母が生きているビールは濃厚でおいしいです。今、一番気に入っている家飲みビールは、エビスのザ・ホップ(緑缶)か、キリンのこのシリーズなのです。次点がキリンのクラシックラガー。
で、どうして新幹線なのか、と言いますと、11月最初の日曜日は、大阪茨木市の中尾酒造の収穫祭があるので、それに参加しようというわけです。雄町の稲を 刈れるんだよ。それも、私の大好きな見山(お酒の名前です)の。それだけで新幹線往復の価値はあるというもの。さらに、今回はtonoご夫妻のセッティン グで、土曜日に中尾酒造の蔵見学&蔵元杜氏と飲みまであります。中尾酒造のお酒は、私が特に日本酒にはまるようになった大きな要因でもあります。それだけ に、今回は特に楽しみなわけなのでした。
さて、新大阪について、まずホテルに荷物を置いてから、JR茨木駅に集合。私のホテルは大阪駅の裏で、すぐ斜め向かいにWINGSがありました。まわりに、はげしくディープな串揚げ屋さんとかホルモン屋さんがいっぱい。競馬新聞広げたおじさんがいっぱい。ちょっと場違いな気分でどきどきしちゃいました。とっても入ってみたいけど、さすがにちょっと無理。まだ無理。うーん、いつか入れるようになるだろうか。…ならなくてもいいかも。初めての茨木だったので、時間感覚がなく、集合時間ぎりぎりに到着。お茶を飲む間もなく出発しました。すみませーん、みなさん。あ、メンバーは4名でした。
初めてお会いする中尾蔵元杜氏は小柄で元気でものすごーく気さくな大阪人!でした。こちらの蔵は、実は中尾さんが基本一人でお酒を造っています。どんなすごい人なんだろうと思っていたので、予想よりずっとフレンドリーなお人柄に、なんとなく一安心。蔵自体の歴史は古く、昔からあった蔵が「中尾酒造」になったのが明治2年だそうで、歴史を感じさせるような道具がたくさんあって、それがみんな実働していることにびっくりでした。写真の上2枚はお米を蒸すのに使う釜です。続いてタンク、最後がしぼりに使う舟。この蔵はやぶたは使わず、舟だけでしぼってます。一人だとやぶたは手入れできないんだそうです。確かに。こちらの蔵はこれから造りに入る準備中でした。年内に新酒を1本、その後年明け1月に1本、メインの仕込みは年明けから2月にかけて、というペースだそうです。
さて、見学もして、お酒も買って、夕食は阪急茨木市駅近くのみやさかという鶏料理屋さんになりました。中尾さんが常連のお店で、もちろん中尾酒造のお酒がいろいろあります。今回は特に見山のぬる燗がすばらしくおいしかったです。お料理は関西らしく薄味のおでんや一品料理ややき鶏。いろいろ出ました。特に、おでんは関東で食べ慣れているものとずいぶん違って、具も違っておいしかったです。それから特別なオリジナル串らしいこれ。ゆでた白菜を使って、ゆずみそをぬってありました。絶品でした。うーん、また来たい(翌年にさっそく実現しました:))。ここでは、中尾さんの話をいろいろ聞けました。ラガーマンなんですね。だから体力あるんだな、と納得。いろいろ遊んでたっぽいですが(笑)、お酒の話になるとまじめになるところが、やっぱりどこの杜氏さんも、かっこいいですね。
さて、すっかりごきげんになって、みなさんと明日の朝の約束をして、ひとりホテルへ向かいます。もう少し何かで飲みたいなーと思って、酔った勢いでホテル近くのディープゾーンに向かってみたら(いや、帰り道だったし)、すでにみんな閉店してました。そうか、WINGSが閉まるとまわりもみんな閉まっちゃうのか。そこで、阪急大阪駅あたりのお店がいっぱいある辺りに行ってみたけれど、居酒屋が多くて軽く飲む感じではなかったので、一口餃子を買って、コンビニでビールを買って、ホテルで一人飲み。お風呂も入って、くつろいで本なんか読みながら飲めるのは、それはそれでまた楽し。
さて、翌日。JR茨木駅近くで集合です。朝けっこう早くホテルを出ると、すでに回りのお店が開いていて、WINGSが開くのを待つ競馬ファンが大勢いて、「うーん、競馬ファンって健康的なのかも」なんて思ってしまいました。少なくともいつもの私よりは絶対的に早寝早起きだもん。
さて、稲刈りって、実は初体験なので、どんなものか、まずそれだけで楽しみです。集合場所では、昨日別行動だった東京組の残りの半分も合流して、ちょっとにぎやかに。地元の人たちは家族連れが多いなあ。子供がいっぱいです。もう遠足気分ですね。大型バスに乗り込んで出発しんこーう。稲刈りをする場所は、茨木市の北にある山麓地帯で、棚田になっています。こちらで、中尾酒造の見山になる雄町と龍泉になる五百万石が栽培されているわけです。見山というのは、この辺りの集落を指して言う名称らしいです。なるほど。地名で言うと三島なので、この辺りでとれる雄町は三島雄町です。これは、全国に広がる雄町の源流となるような古い品種とのこと。我々が刈るのは、この三島雄町です。
さて、現地では今年の育成状況や稲の刈り方の説明がありました。今年はあまり背が高くならなかったようで、いまいちのできだそうです。残念。稲は、5株ぐらいまとめてつかんで、できるだけ根本を鎌で刈ります。ちょっぴり儀式的に刈るだけかなーなんて甘く予想してたら、思いっきり裏切られました。2時間ぐらいめいっぱいがんばってたら、最後の方はけっこういっぱしの稲刈り人になれた…気がしました。
たっぷり働いたら、ご褒美が待っています。ごはんに、ふるまい酒(龍泉ひやおろし。きゃっほー)に、じゃんけん大会だのオークションだの。働いた後のごはんはおいしかった。けど、働いた後のお酒はさらにおいしかった。おかわりいただいちゃいました。
最後に、おみやげに立派な葉付きの大根をいただいて、バスに揺られて帰ります。この大根、しっかり東京まで持って帰りました。葉はさっそく折りとったけどね。実はその方が長持ちするんですよ。知ってました?
その後は、東京組でお好み焼きを食べに行ったり、新幹線の時間までtonoご夫婦と串揚げを食べたり、大阪を満喫しました。帰りの新幹線ではもう、お腹ぱんぱんで、ぐったり。なーんにも覚えていません。勉強にもなり、楽しい旅でした。満足。
それから、春の新酒飲み比べのアンケート抽選であたったお酒をもらってきました。五橋の袋取り雫酒大吟醸。自分ではぜーったい買わない高級酒。やったー。大事にとっておいて、年末年始に飲ませていただきます。わくわく。
Fさん購入のウィスキーまで届きました。なんて1日。しあわせ。OMCのArdbeg 1991 15yearsです。見ているだけで、香りがただよってきそうです。これも大事にしまって、当分目で味わうしか。
そんなこんなで、日々楽しくお酒を増やしています。さすがに「冷蔵庫の8割が酒なのはいかがなものか」と物言いがついたので、しばらくは冷蔵庫内のお酒を減らす方向でがんばりたいと思います。